一流の起業家と三流の起業家を一日の間に見た。
今日は昼から出かけ都内でお茶をしながら連続して起業家の相談を受けた。
最初の起業家Aは私のクライアントで映画事業ではないが、本格的に参画し、微力ながら応援しようという起業家であり、後の起業家Bは私がここ3、4年知っている青年起業家で時折無料でアドバイスしているが見込みがないなと今日確信した起業家である。
そう言えば先日、電話で酒に酔った起業家Bは「さかはらさん、オプションを上げるので参謀になってください」とほざいていたが、ヤフオクでも売れない紙屑になるオプションは私はいらない。
比較すると面白い。
起業家Aは学歴エリートではない。
起業家Bは学歴エリートだ。
起業家Aは最近は特に時間を守ろうと心がけている。
起業家Bは時間を守らない。
起業家Aはメモを取る。
起業家Bはここ3、4年口を酸っぱくしていっているがメモの取り方が少ない。
起業家Aは書いて考える。
起業家Bはここ3、4年口を酸っぱくしていっているが書いて考えない。
起業家Aは私に意見されれば真面目に考える。
起業家Bは話半分しか聞かない。
起業家Aは還暦ぐらいの年齢であるが、
起業家Bは27歳である。
起業家Aはビジョンが社会で達成されれば、己は関係はない。
起業家Bは社会貢献を良く口にするが、経営の競争になると、結局、「俺が」やることが大切である。
起業家Aは薦められた本はまづ読む。反駁するは反駁する。
起業家Bは薦められた本は困り果てた3年後に読む。
私が言うこと全てが正しいとは思わない。私自身舌の根が乾かないうちに自分を疑うことにしているつもりであり、コンサルをしている時のクライアントからの反駁は一時は全て受け入れ考えることにしている。
松下幸之助が言うように、経営者、そして、人間として最も大切な資質は「素直」であることではないかと思う。
起業家Bには起業家Aにある素直さが可哀想なほどなかった。
また、可哀想なことに、それを補う半端な愛嬌がある。
本物の愛嬌であれば良い。本物の愛嬌は思いやりと素直さから出てくるものだからだ。
起業家Bの愛嬌には思いやりはあっても素直さがない。それが半端な理由だが、「素直さ」がないことをその半端な愛嬌がカバーしてしまうため、社会生活の中で本当に必要な素直さを見につける機会を失くしてしまっているのではないかと思う。
だから、今日、私が非常に核心をついたアドバイスをしたのにそれに気づかずに帰っていった。
そう言えば、サンディエゴの友人の進路のアドバイスに、「成長できる仕事にしろ」「アホとは仕事をするな。アホを説得しているほど人生は長くない」と言ったことを思い出したが、「アホとは素直ではない」ということだったと気づき、それを理解する必要があるのは己だったと気づいた。
起業家Bは高校にも行かず、私が四年もかけて入学した大学の同じ学部に、私と同じ論文の枠で現役で入学した、特殊な勉強ではそれなりの作業が出来るはずの青年で、掃除をさせれば私より得意そうだし、惜しいなと思うのだが、掛け違ったボタンは一生直らないかもしれない。そんな気がした。
黒澤明の最大の資質は素直でいることだと橋本忍は看破していたと思う。反面教師にして学ばなければならない。
そんなことを思いながら、ヨーロッパの起業家の友人にサイトを見て気づいたことのアドバイスをメールしておいた。今日は起業家に役立とうとする一日であった。
ま、そうカッカせずに、ということで、自販機の写真を貼り付けた。
さかはら
深海にいきる魚のように自ら燃えなければどこにも光はない。
― 明石 海人 ―
(歌人)
深海にいきる魚は水の流れに素直である。
その素直さだけが生きる術だからである。
さかはら あつし
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Comments
今日の、日記は本当に参考になった。ぼくも、素直にならんとな。女性には、素直やけど(笑)仕事に、もっと素直にならんと、いかんな。
Posted by: 藤岡 雅彦 | August 03, 2008 at 01:44 PM